カメハッピー氏のフォトログ

Copyright © since 2007 kmhppy All rights reserved 当サイトおよび関連サイト内の画像の無断使用は固くお断りします。

画伯への道1

撮影手記

2016/01/04


◆日本画第1号作 完成!◆
ぼんやり眺めながら手直しを繰り返して、完成のはずでした。しかし、これ以上に良くなりそうにないので、早速サインを入れて完成としました。
D71_1302.jpg
拡大画像
日本画と言うのは予想以上に難しい代物でした。
ざっくり言えば、障子紙に有色泥岩粉末(水干絵の具、岩絵の具)を糊(膠)で張り付けるような作業でした。
指を舐めてクルクルすると簡単にのぞき穴が作れる障子を思い浮かべてください。同じことを画用紙でやってもそう簡単に穴は開きません。それだけモロイ和紙に膠で溶いた絵の具を一つ一つ乗せていくのですから、時間がかかります。
今まで、絵と言うものは色を塗ると考えていましたが、下手に塗ろうとしても滑って色が乗りません。塗るという感覚より置くという感覚でした。
第1号作の制作過程を振り返ってみたいと思います。

◆制作過程◆
年賀状のモデルにしたこの白鳥の飛び立ち、この写真を絵にするためにいくつか手を入れ工夫をしてみました。
D81_7127_201512150952367c8.jpg
位置の変更>
このままでは幼鳥(黒ずんでいる白鳥)が絵の中心に来るので、中央の3羽の真ん中に幼鳥を据えることにしました。そうすると、黒ずんだ幼鳥の顔が背景に紛れるので、A→B→Cと白鳥のローテーションを行うことにより、幼鳥の顔が隣の白鳥の翼で分かりやすくなります。また、Bの白鳥が全体から離れているので少し前に出してやりました。Dの白鳥は構成上不必要と判断して削除しました。
背景>
写真のままの背景では、左右に段差が出来てしまっているので、全体を均一なヨシの背景にすることで、さらに白鳥にスポットが当たるようにしました。イメージスケッチとして描いた年賀状見本と少し変更もあります。
D71_0911600.jpg

1)下書き
D71_0949-1_20151215110534290.jpg
和紙パネルF8号に下書きをしましたが、スケッチブックの画用紙より凹凸や繊維が荒く、思った以上に描きにくいのです。
最初はトレーシングペーパーに写して、チャコペーパーで楽々転写しよう考えていたのですが、それでは見えないところに正しく線を引く自信がなく、大まかな構図のポイントのみで、あとは直に鉛筆と消しゴムで描き進めました。しかし、鉛筆の線は最後まで残り、消しゴムは表面を傷めるので、チャコペーパーの次は墨での骨書きをするのが良いと聞きました。チャコペーパーの線は濡れると消える性質があり、やがて消えてなくなります。墨の線はこれから使う絵の具と馴染むので気にならないそうです。
もうすでに失敗しています。

鉛筆を使ったという失敗はあるものの、とにかく下書きは完成しました。
問題はこれ以降の着色です。

2)影付とマスキング
年賀状見本、資料写真をご覧ください。翼の背景(ヨシ)が全体の中で一番暗いところです。ここに影付として薄い墨を入れます。多少の塗ムラがあっても、絵の具でカバーできます。白鳥の胴体部分は水色の背景で、これらの背景に均一な色を着色するためには、ある程度のマスキングが必要です。
特に、ヨシの影に白鳥の翼が隠れると、黒を白に塗り直すのが難儀なのです。マスキング用紙を作ろう…

今から、マスキング用薄美濃ドーサ引き和紙を買に行こうと思います。

ところが、いつもの文具店にはドーサ引き和紙などと言うものはありませんでした。結局マスキングなしの状態で、墨入れだけやってみることにしました。

3)やっと墨入れ
D71_0976_20151221210717966.jpg
マスキングなしで影付の墨入れをしました。
日本画教室で作った実験用の和紙パネルに水干絵具(土絵具ともいう安価なやつですが、24色で6000円)一色を刷毛で塗ってみましたが、光沢もなく塗ムラも激しく現れました。
やはり背景は岩絵の具で光沢のあるものにしたいと思います。
明日神戸に行くついでにどんな色を買うか検討しているところです。なにしろお岩さんは高価ですからネ。

4)初お岩さん
D71_0978.jpg
枯草、草緑、白群、白、黒、鼠、山吹、黄緑の8色の岩絵の具を15gずつ買ってきました。青系の色が高価過ぎて買えたのが白群だけになりました。
手始めに、墨で影取りをした背景のヨシに枯草色を塗ってみました。岩絵の具は泥絵の具土と違って透明感がいいですね。白鳥を避けながら地塗りをして行こう。
やはり塗りムラを出さない為にはマスキングした方がよさそうです。コピー用紙を切り刻んでみます。
枯草色と白群でしっかり地塗りをしよう。

5)下地塗り、まだ半分
D71_0992.jpg
白群に白を混ぜ膠でコネコネして刷毛で一気に塗ったつもりでしたが、ムラムラがあっちこっちに出ています。背景のヨシにもっとはっきりした影も入れなくてはならないし、水面をもっとフラットに仕上げなくては、白鳥に手を入れられません。

6)下地塗りほぼ完成
D71_1004.jpg
水面をさらに何度かに分けて厚塗りしていくと、フラットな仕上がりに透明感が出てきました。でも写真に撮ってみると、ハッキリした青筋が見えます。若干の横筋は、スピード感とさざ波立った水面の表現としての狙いでもあるのですが、こうも塗り斑のように見えては失敗です。
幅2cmの平筆の限界か?…、やはり高価な連筆(幅5㎝)が必要です。
最上部の遠景の色が少し濃いような気もします。ヨシの暗部と日の当たる明部はグラデーションなしですが、濃淡使い分け遠近のアシを描いていきます。
さて次回は何所まで行っているかナ…、破いてほかしていないことを祈ってください。

7)まだ下地塗り
D81_8209.jpg
水際のアシの精細写真をしっかり撮ってきました。白鳥池に行けば白鳥を撮ることに専念するので、当然背景はピンボケばかりです。絵でも、少しぼかすつもりでいますが、それでも本来の姿を知らねば描けません。
D71_1062_20160106075128085.jpg
遠景はもう少し青みを掛けなくてはならない気がします。中景のアシを陽が当たって明るい感じで描いていき、最後に影になる水際のアシを被せたいと思います。それで、明部と暗部を自然につなげられるかな…

ここで一旦年末休業、皆さん良いお年を

8)年が明けて
1月4日、再開
細部へ手を入れる。
まずアシは、細かく描こうとすると透明感の無いものになっていくので、大雑把に書くことにしました。
これでいよいよ白鳥に取り掛かれます。
D71_1287.jpg
まだ少しインパクトがないようです。水面の青と白鳥の影をきつめに入れる必要がありそうです。

9)いよいよ仕上げ
D71_1290.jpg
コントラストが強くなるように水面の青と翼の影をはっきり入れ、飛沫も入れてみました。手前の水面をもう少しフラットな感じにするには、注文している連筆が届いてからになりそうです。
それまでぼんやり眺めながら気が付いたところを直していこうと思います。
最後にサインを入れて完成です。

冒頭につづく(画面右サイド下の「TOP」をクリック

◆追伸◆
白鳥と同時制作している絵があります。日本画教室でパネル作りから手掛けていますが、描いては失敗して、もう3度目の張替えをしました。もうこのパネルに最初に糊貼りした地紙はなく、本紙1枚貼りです(貼り付けが甘く空気入り)。こちらの完成ももうしばらくかかりそうです。
D71_1063.jpg
こちらは失敗をくりかえし、今回作は水干絵具による着彩になります。
橙、黄、赤、青の順で彩色していき、今は黒を塗っていますが、これが中々厄介です。明暗を出すために一度に塗れないのです。とりあえず年内はここまでです。

完成までダラダラと続くんだというあきらめの心境に達したらクリックして下さい。
にほんブログ村 写真ブログ 野鳥写真へ にほんブログ村 写真ブログ モータースポーツ写真へ

にほんブログ村 写真ブログへ

Comments







« »

06 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

kmhppy

Author:kmhppy
訪問有難うございます。下記関連サイトはフォトアルバムです。本文記事より進行の早いものもあるので、ぜひこちらもご覧ください。

kmhppy関連サイト
◆ familyフォトアルバム
◆ kmhppy氏のおバカな写真集
◆ ホームページTOP
◆ 全日本選手権フォトギャラリー
◆ 地方選手権フォトギャラリー
◆ ミニサーキットフォトギャラリー

◆ 野鳥フォトギャラリー
◆ GANREFアルバム
◆ Facebook

FC2カウンター
最新記事
ブロとも申請フォーム
検索フォーム